ここは、約束も、会話もいらない場所です。
ママ友がいなくても、赤ちゃんと二人きりでも、
「ひとりで来ても浮かない」と思える。
そんなカフェを、山梨県甲府市につくりました。
なぜ、SUZU cafeを作ったのか
子育て中の保護者は、外出先で周囲への配慮を求められる場面が多く、十分にリラックスできる場所は限られています。発達、睡眠、食事、保育園——育児の話題は、時に人を孤独にします。比べられたり、評価されたりすることを恐れて、外に出るのをためらってしまう。そんな声を、たくさん聞いてきました。
だから、約束がなくても、会話がなくても、ふらっと立ち寄れる場所をつくりたいと考えました。子どもと二人でもいい。赤ちゃんだけ連れてでもいい。知り合いがいなくてもいい。ただそこにいるだけで、「ここにいていい」と思える空気を大切にしています。
行政の産前産後ケアが抱える「壁」
自治体の産前産後ケア事業は、対象者が「特定妊産婦」や「多胎児家庭」などに限られていたり、1回あたり数千円〜1万円以上の費用がかかったり、枠が少なく予約が取りにくかったりと、本当に必要な人ほど使いにくいのが実情です。「支援を受ける」ということ自体に、気後れを感じてしまう方も少なくありません。
理学療法士として。ひとりの母として。
あなたの体の”がんばり”に、気づける人がいる。
なぜ、カフェで身体のケアを受けられるのか
産後の体は、想像以上に多くのダメージを抱えています。慣れない授乳や抱っこで、腰や肩に慢性的な不調を感じているママも少なくありません。それでも、育児をしながら専門機関に通い続けるのは、決して簡単なことではありませんよね。
SUZU cafeを立ち上げたSUZUHAは、国家資格を持つ理学療法士です。臨床現場で培った運動生理学・身体機能評価の知識と、姿勢分析や身体機能回復支援の専門性を活かし、産前産後の女性特有の体の不調に寄り添うケアを行っています。ただリラックスしていただくだけでなく、日々の育児動作の中で体の負担を減らす具体的なアドバイスを、専門職の視点からお伝えする。それが、ほかのカフェにはないSUZU cafeらしさです。
そしてもうひとつ、大切にしていることがあります。SUZUHA自身も、3歳の子どもと0歳の双子を育てる、現役子育て中の母親だということ。「安心して立ち寄れる場所がほしい」——その思いは、育児の当事者として日々感じてきたものです。子連れ利用OKの施設でも孤独を感じた経験から、「ひとりでも利用しやすい居場所」「ねんね期の赤ちゃんでも過ごしやすい空間」を、ここに形にしました。
また、母校である健康科学大学をはじめとした医療・看護・保育の学びの場や、地域の産婦人科医院・助産院とのつながりも大切にしています。専門家同士のネットワークを活かしながら、山梨の子育て世帯にとって頼れる場所であり続けたいと考えています。
SUZU cafeが目指す形
行政の制度を置き換えるのではなく、制度と制度の間で立ち止まってしまう方の受け皿になり、必要なときは専門機関や自治体の窓口へつなぐ橋渡し役も担います。
3つの約束
「Relax & Play」という空間コンセプト
子どもが安全に遊べる小上がりのキッズスペースと、大人が落ち着いて飲食や会話を楽しめるカウンター・テーブル席を、はっきりと分けて設計しました。
甲府で、ここにしかない場所へ
専門的なケアはあるけれど対象が限られている行政の制度。誰でも入れるけれど専門的なケアはない一般的な子連れカフェ。SUZU cafeは、そのどちらでもない場所を目指します。誰でも入れて、専門的なケアも受けられる。「特別な支援」としてではなく、「今日のちょっとした外出先」として。SUZU cafeは、産前産後のケアを地域の日常に溶け込ませていきます。
気になった方は、まずは覗きにきてください。予約はいりません。